6人に1人は●●●?
みなさん、こんにちは。
今回は久しぶり「生活習慣病シリーズ」です。
2年前に高血圧症についてコラムを投稿しました。
今回は、糖尿病についてです。
令和6年の国民健康・栄養調査によると、日本人の糖尿病・糖尿病予備軍は合計で推定1,800万人と公表されています。
これは日本人の6〜7人に1人の割合です。
健康診断で「血糖値が高めです」と言われても、自覚症状がなければ実感はわきにくいものです。
「今すぐ困っていないから大丈夫。」
そう思ってしまう気持ちも自然でしょう。
しかし糖尿病は、症状が出ないうちから体に影響を及ぼす病気です。
まずは正しく知ることが、将来を守る第一歩になります。
糖尿病について、何回かに分けてご説明します。

※ 糖尿病に対するインスリン治療
糖尿病とは
糖尿病は、一言で言うと「血液の中の糖(血糖)が多くなりすぎる病気」です。
私たちは食事をすると、体の中で糖が作られ、エネルギーとして使われます。
このとき活躍するのが「インスリン」というホルモンです。
インスリンは膵臓で作られます。
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※ 膵臓はこんな形をしています。
インスリンは糖を血液から細胞の中へ運ぶ“運び屋さん”の役目をします。
糖尿病では、
・インスリンが出にくい
・出ていても効きが悪い
といった状態になります。
そのため、糖が細胞に入れず、血液中に糖があふれてしまうのです。
糖尿病の原因と分類
糖尿病は、1型糖尿病・2型糖尿病・その他、の大きく3つに分かれます。
「糖尿病」とひとくくりにされがちですが、成り立ちも付き合い方も大きく異なります。
1型糖尿病:インスリンが出なくなる病気
1型糖尿病は、体の免疫が誤って膵臓を攻撃し、インスリンがほとんど出なくなってしまう病気です。
子どもや若い人に多く、(大人でも発症します)発症が急なこともあります。
がんの治療薬で発症することもあり、対象の薬を使っている人は注意が必要です。
1型糖尿病はインスリンがないと命に関わるため、インスリン注射が必須になります。
2型糖尿病:インスリンが足りなくなる・効きにくくなる病気
糖尿病の大多数を、この2型糖尿病が占めます。
「インスリンの出が悪くなる、出ていても効きが悪くなる」この両方が少しずつ進み、ゆっくり血糖値が上がっていくのが特徴です。
偏った食生活や運動不足、肥満、体質や加齢などが重なって発症します。

その他
膵臓の病気や肝臓の病気、感染症、薬の副作用などで発症する糖尿病や、妊娠によって発症する糖尿病(妊娠糖尿病)もあります。

このように、糖尿病には様々な分類があります。
糖尿病の症状
糖尿病の怖いところ、それは特に初めのうちには、症状がないところです。
・のどが渇く
・尿の量が増える
・なんとなく疲れやすい
・体重が少しずつ増える、または減る
などが初期の症状ですが、「歳のせい」「忙しいだけ」と見過ごされがちです。

その後進行してくると、体が余分な糖を外に出そうとする結果、
・のどが異常に渇く
・水をたくさん飲む
・尿の回数・量が異常に増える
・体重が急に減る
・強い空腹感
などの強い自覚症状が出てきます。

糖尿病の怖いところ、もう一つあります。
無症状のうちから全身の血管・神経が傷ついてしまい、その結果、命を落とすことが少なくないところです。

こちらは次回以降のコラムで「糖尿病の合併症」についてまとめようと思います。
診断基準
糖尿病は、血液検査で「血糖」と「HbA1c」を見て診断します。
① 血糖値の基準
次のいずれかを満たすと「糖尿病型」と判定されます。
・空腹時血糖値:126 mg/dL 以上
・随時血糖値:200 mg/dL 以上
・75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値:200 mg/dL 以上

※ 血糖測定
② HbA1cの基準
・HbA1c(NGSP):6.5%以上
HbA1cは、「ヘモグロビン エーワンシー」と読み、過去1~2か月の平均的な血糖状態を反映します。
「糖尿病型の血糖値 + HbA1c 6.5%以上」がそろうと、糖尿病と診断されます。
他にもいくつか条件があったりしますが、ややこしくなるので今回は割愛します。
いかがでしたでしょうか。
まずは糖尿病の基本的なところから解説してみました。
次回以降で、糖尿病の恐ろしい合併症についてお話しします。
それでは、また。
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