最新の熱中症対策
みなさん、こんにちは。
毎日暑いですね。
西日本では例年より早い梅雨明け、関東も日によっては35度に迫る気温の日も増えてきました。
今回はこれからの時期に気をつけないといけない「熱中症」についてお話します。
2023年7月にも熱中症にまつわるコラムを投稿しているので、そちらも合わせてご覧ください
昨年2024年は、記録的な猛暑でした。
熱中症による救急搬送者や死者が過去最多を更新し、特に6月から9月にかけての救急搬送者数は97,578人、熱中症で亡くなった方も1年で2,033人と、過去最多を記録しています。
今年も昨年同様の猛暑が予想されます。
是非一緒に対策を行いましょう。
熱中症とは
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温の調節機構が故障して異常な体温上昇・めまい・だるさ・吐き気・頭痛など、さまざまな症状を生じることを言います。
ひどくなると体がだるくて動けない、体が痙攣する、意識がなくなる、など急いで入院治療が必要な状態になることもあります。

熱中症対策・予防
熱中症は気温が高いなどの環境下で、体内に熱がこもってしまうことで起こります。
そうなる前に予防することが大切です。
熱中症にならないために気をつけるべきことは、
① 暑い屋外など、高温多湿の環境に長時間いないこと
② できるだけ涼しい格好、手持ち扇風機やネッククーラーなど
③ 水分摂取・休憩をこまめに
④ 屋内でも冷房をつける

などです。
ちなみに昨年度、熱中症になる人が一番多かったのが実は家の中です。
外に出る時は気をつけているけど、家ではついつい水分摂取を忘れる、窓を開けていれば大丈夫とエアコンをつけずそのまま寝てしまう、気がついたら熱中症・・とならないようにしましょう。

それに加えて、今後は是非「熱中症アラート」にも意識を向けてみてください。
熱中症アラートとは?
年々厳しくなってくる暑さに対し、日本では2020年から「熱中症警戒アラート」、2024年から、「熱中症特別警戒アラート」が新たに導入されました。
※ 環境省より
湿度、輻射熱、気温の3つからなる「暑さ指数」によって前日〜当日にアラートが発令されます。
数字を覚える必要はありませんが、暑さ指数が28を超えると熱中症を起こしやすくなります。
31を超えてくると高齢者や赤ちゃんは普通に過ごしているだけでも熱中症になるリスクが高くなります。
また、学校での子供の運動は原則禁止となります(去年、我が子の学校ではアラートのために夏休みのプールがほとんどできませんでした。)
「熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラート」は地域ごとに発表されます。
テレビやラジオ・インターネットなどでお住まいの地域の情報を確認することをオススメします。
LINEで環境省を友だち追加し、アラートの配信設定を行うと、自発的に確認しなくても選択した暑さ指数以上のときに通知がくるようにすることもできます。
参考:熱中症予防情報サイト
特に「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合は重大な健康被害が生じるおそれがあるため、熱中症予防を積極的に行うようにしましょう。
高齢の方が身近にいる場合は見守りや声かけ等、行うようにしましょう。
余談1:暑さ指数について
暑さ指数は、人間の熱バランスに影響の大きい「気温・湿度・輻射熱(地面や建物・体から出る熱)」の3つを取り入れた、暑さの厳しさを示す指標です。
暑さ指数は場所によって違います。
例えば、屋外で日が照っている場合、暑さ指数=0.7×湿度+0.2×輻射熱+0.1×気温 となります。
この場合は「湿度」が7割も関係しており、日本のような高温多湿な環境は熱中症になりやすいと言えます。
余談2:暑熱順化
「しょねつじゅんか」と読みますが、この言葉、知っていますか?
熱中症の予防に効果的として広まりつつあります。
これは簡単にいうと「体を暑さに慣らすこと」です。
気温が高めの環境で適度に汗をかくことで、体が暑さに慣れて熱中症を起こしづらくなります。
気温が高くなり始める初夏~梅雨からはじめる、比較的気温が低い時間帯(早朝や夕方など)に行う、など慎重に行ってください。
具体的な方法は、1日30分程度のウォーキングや15分程度のジョギング、室内の場合は汗ばむ程度のストレッチや筋トレ、入浴も効果的です。

体調が悪い時は無理をしないこと、「汗をかくこと」を意識して行うこと、こまめな水分補給、が大切です。
熱中症の重症度について
「熱中症」と一口に言っても、軽症から重症まで様々です。
2024年に熱中症のガイドラインが改訂され、軽症のⅠ度から超重症のⅣ度まで分けられるようになりました。
<重症度分類>
Ⅰ度:めまい、立ちくらみ、こむら返り、生あくび、大量の発汗などが起こるが、意識は正常
Ⅱ度:頭痛や吐き気、全身のだるさが起こり、意識ももうろうとしてくる
Ⅲ度:全身の痙攣を起こしたり、意識がなくなり、体温も上昇する
Ⅳ度:意識がなくなり、深部体温が40℃以上になる
重症度ごとの治療
Ⅰ度までは病院に行かずともまずはその場で対処が可能です。
具体的な対処法を列挙します。
① 水分をしっかりとる
② できるだけ涼しい場所に移動する
③ 扇風機やうちわなどで風を送る
④ 衣服をゆるめて熱を逃がす
⑤ 冷たいタオルや保冷剤などで首・わき・足の付け根などを冷やす(冷たいシャワーも◎)
これらをしっかりと行ってください。
特に熱中症は脱水が強く関係しているので、水分補給は大切です。
水だけでなく、塩分・ミネラルも同時にとるようにしましょう。

いつもと違って意識がもうろうとしている、痙攣を起こしている、体がとても暑い・・
そういったⅡ度以上の症状がある場合は、すぐに病院へ行ってください。
動けない場合はすぐに救急車を呼びましょう。

Ⅱ度以上であってもその場で体を冷やすことが重症化を防ぐと言われています。
意識悪くて水を飲めないようならば無理せず、外から体を冷やすようにしながら救急隊の到着を待ちましょう。
ちなみに、熱中症によって肝臓や腎臓も傷んでいる可能性があるため、熱があるからと言って解熱剤を飲ませるのはNGです。
いかがでしたでしょうか。
年々気温が上がる中、高齢者や赤ちゃんに限らず若い人でも、家にいても、熱中症のリスクはあります。
誰でも熱中症になる可能性があることを十分理解し、十二分に対策を行いましょう。
まだまだ夏は始まったばかり、夏本番はこれからです。
このコラムを読んでくださった方々が熱中症にかからずに秋を迎えられますように。
それではまた。

