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新インフルワクチン「エフルエルダ」、日本での接種は来年に

[2026.08.30]

みなさん、こんにちは。

 

早くも、東京都内など、地域によってはインフルエンザが流行し始めていることが発表されました。

 

夏にインフルエンザが出ているというより、例年より早い時期に、流行開始の目安を超える地域が出てきている、という見立てのようです。

 

オーバーシュート・爆発的感染のイラスト

 

どれだけ感染拡大するかわかりませんが、今シーズンも、予防接種を受けられることをお勧めします。

 

さて、少し前に、エフルエルダという、高齢者向けの高用量インフルエンザワクチンが発表されました。

 

当初、この秋の接種に導入される予定でしたが、来シーズン、つまり1年後に延期が決まりました。

 

エフルエルダの特徴や、なぜ延期になったか、解説していきたいと思います。

 

ワクチンのイラスト

 


エフルエルダとは

60歳以上を対象とした、抗原量(ワクチンに含まれる有効成分の量)が元来のワクチンの4倍含まれる、インフルエンザの高用量ワクチンのことです。

 

 

高齢者は、同じ抗原の量でも免疫がつきづらいため、より高い予防効果を期待して製造されたものです。

 

従来と同じく、大人は、1シーズンに1回の接種です。

 

元来のワクチンは皮下注射でしたが、エフルエルダは筋肉注射で、コロナのワクチンと一緒です。

 

接種した部位の痛みが元来より強く出る傾向があるようですが、発熱などの体調不良といった副反応は、元来のワクチンと比べて、明らかに強く出る、というわけではないようです。

 

公に出回る前の臨床試験では、元来のワクチンより抗体価(免疫の強さの目安となる血液中の抗体の量)がしっかり上がり、その影響か、インフルエンザの発症や入院の予防効果が確認された、と言われています。

 

 

国内での発売延期

当初、松戸市をはじめ、日本全国で今シーズンから始まる予定でしたが、延期となりました。

 

「国内製造委託先における一部製造プロセスの確立・検証に想定を上回る期間を要し、当初の計画どおりの供給が困難になったため」と発表されています。

 

日本国内で安全に製造・流通するためにもう少し時間がかかる、ということですね。

 

今シーズンは従来通り、若年者も高齢者も、これまでと同様のHAワクチン(従来型のインフルエンザワクチン)を接種することになります。

 

昨年までと同様ですので、発売延期を受けて、何か損をするということはないかと思います。

 


エフルエルダのあゆみ

実はこのエフルエルダは、欧州や米国など、海外ではすでに10年以上前から普及しています。

 

日本国内でも接種されるべく、国内で臨床試験が進み、2024年12月に承認されていました。

 

 

日本人にとっては新しいワクチンということにはなりますが、

 

・中身の成分自体は従来と一緒で、濃度が濃くなっただけ

・海外では10年以上前から使用されており、有効性・安全性が確認済みである

 

という2点は、我々にとって安心材料かと思います。

 


料金について

販売がまだなので、料金もまだわかりません。

 

もともと予防接種の料金は、医療機関がそれぞれ独自に決定することとなっています。

 

海外の情勢も鑑みると、ざっと、これまで(従来型)の2〜3倍、つまり1回あたり1万円前後(自費の場合)になる可能性が高いです。

 

 

定期接種(自治体の助成あり)は75歳以上が対象になる予定ですが、自治体によって補助率・料金は全く異なります。

 

来年以降、60〜74歳の人は、期待される予防効果と、自己負担額とを鑑みて、どちらのタイプで接種するか決めていくことになります。

 


どちらを選ぶ?

新しいものが出たからといって、75歳以上は必ず高用量のほうを打たないといけない、というわけではありません。

 

打たないより、従来型のものを打つほうが当然、予防効果を得られます。

 

高齢者の場合は、高用量のエフルエルダのほうがより予防効果が高いですよ、その分、料金も高いですよ、ということですね。

 

 

高用量を推奨している国もあるようで、どちらを選択するか、国によっても異なるようです。

 

しかし本邦では、個人的な意見ではありますが、74歳以下の人は、これまでインフルエンザ感染で痛い目に遭っていなければ、従来タイプのワクチンで十分なのではないかな、と思います。

 


最後に

当院では今シーズンも、10月の終わりから11月の前半にかけての接種を予定しています。

 

この時期選択は、12月から年度末にかけての流行時期に、一番抗体価を高めておきたいという意図があります。

 

今年の流行の具合によっては予定を前倒して接種することも検討しますが、社会情勢をみつつ、判断していきたいと思っています。

 

まだ夏だと思って油断せず、インフルエンザ感染に皆で注意していきましょう。

 

 

 

 

 

それでは、また。

 

 

 

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