フルミスト(インフルエンザワクチン)ってどう?
みなさん、こんにちは。
もうそろそろ今年も終わりますね。
風邪ひいてないですか?体調崩してないですか?
ちょっと前からインフルエンザが流行っています。
去年ほど大嵐にならないことを祈っていますが、変異株の影響もあり、流行は拡大中で、「例年よりかなり早く、しかも流行規模は大きめ」という予想になっています。
予防接種はお済みでしょうか?
コロナと比べてインフルエンザの予防接種は安価で、副反応も出にくいです。
ぜひ打っておくことをお勧めします。
今回は、2024年に始まった、鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチン、「フルミスト」について解説します。

フルミストとは
注射ではなく鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。
針を使わないため、痛みがないのが大きな特徴で、弱毒化されたインフルエンザウイルスを鼻の粘膜に噴霧することで、局所的・全身的な免疫をつけ、インフルエンザの感染や症状が重くなるのを防ぎます。

対象年齢
2歳〜18歳未満が対象となっており、つまり任意接種のみです。
大人は対象にはならず、高齢者の自治体からの補助がある定期接種も対象外です。
その理由としては、成人を対象とした臨床試験のデータが不足しており、安全性・有効性が確立されていないためです。
海外の試験で、50歳以上では有効性が確認できなかったようで、大人では小児に比べてワクチンが定着しにくい可能性が言われています。
接種回数
従来の注射型のワクチンは、13歳以下では2回接種することが推奨されています(医院によっては、9歳以上は1回でも大丈夫、としているところもあるようです。)
これは、しっかりワクチンを定着させるためです。
それに比べ、フルミストは年齢によらず1回で済みます。
2回も医院に連れて行くのは結構大変です。
今の時期、小児科医院だと患者さんから風邪をもらうかもしれません。
この点、フルミストのメリットは大きいでしょう。
費用
全国的には、従来の注射型は1回4,000円前後で、フルミストは8,000〜9,000円ぐらいのようです。
1回でよい年齢のお子さんは、注射型のほうが安く済みます。
注射を2回接種する年齢のお子さんでは、トータルで同じぐらいか、注射のほうが少し安いでしょう。
2回受診に行く手間をどう考えるか次第かもしれません。
副反応
従来の注射型は、接種部位の痛みや腫れなどが一番多いです。
軽い発熱がある場合もありますが、数日以内にはおさまります。
一方で、フルミストは、鼻水や鼻詰まり、咳、喉の痛みなどが報告されており、数日以内におさまるものの、特に鼻水や鼻詰まりは50%近くで生じるとも言われています。
呼吸器系が弱い方、呼吸器系に持病がある方は少々心配です。
デメリット
針を刺す痛みがないのが一番のメリットですが、逆に言えば、針を刺して注射してしまえば、しっかり効果が得られるわけです。
一方でフルミストは鼻の粘膜からの吸収によって、免疫がつく仕組みです。
接種する際に泣いたり鼻水が出ていたり、うまく吸えなかったり、鼻水と一緒に出てきてしまったりすると、十分に効果が得られない場合があります。
簡単に比較を表にまとめておきます。
| フルミスト | 注射型 | |
| 投与方法 | 経鼻 | 皮下注射 |
| 回数 | 1回/年 | 小学生までは2回/年 |
| 費用 | 8,000-9,000円 | 7,000-9,000円/2回 |
| 主な副反応 | 鼻汁・鼻閉・咳 | 接種部位の痛み・腫れ |
| 特徴 | 痛みがない・1回で済む | 吸収が確実・安い |
どんな人におすすめ?
従来型だと2回接種が必要な13歳以下(2歳以上)のお子さんで、鼻水が出ておらず、指示を聞いてしっかり鼻の中に吸収できる方に向いていると考えられます。
あまり小さいと、指示を聞けず、泣いてしまったり暴れてしまったりで、十分に吸収されない可能性があります。
つまり、年中さんから小学校中学年ぐらいまでしょうか。
おすすめの年齢層は結構絞られてしまいますね。

最後に
さて、当院ではフルミストの取り扱いはしておりませんが、小さいお子さんから従来注射型インフルエンザワクチンの接種にお越しいただけます。
「コラムを見た」と言っていただければ、
2回目は半額(2,000円)
で接種いただけます(当院で1回目を接種された方が対象です。)
12月26日(金)が今シーズンの最終日の予定です。
2回接種する場合、2〜4週間の間隔をあけて接種する必要がありますので、まだの方はお早めにご予約ください。
それでは、また。

